SANOMANIA

これからの「革靴」の話をしよう

第5弾〜革質の良さとは何か〜

どうもsanomaです。

今日も暑いです。

暑がりな僕はなるべく外に出ないようにしています。

 

さて、今回は、革質の良さについて書いていきます。

 

 

良い革質とは何か

 

巷では

「細かいシワが入る靴」だとか

「ムラがない革」だとか

言われています。

 

確かに巷で言われるような革の見た目は美しいです。

 

しかし本当にそれで良いのでしょうか。

例えば僕がもつジョンロブは巷でいう

良い革質の靴だと思います。

確かに見た目は美しくかっこいいですが、

経年変化や耐久性という面では

疑問が残ります。

 

それは、

「クロム鞣の革」

を使用しているからだと思います。

 

クロム鞣の革は、

経年変化があまり起きない

メンテナンスがあまり必要ない

薄い革を使用する

という特徴があります。

 

 

現在の革靴に使われている革について、

ビンテージ靴の革を知ってしまった人からすると

「昔に比べて革質が悪くなった。」

となるのも頷けます。

 

よく環境が変わったために

よい原皮が手に入らなくなったと言われますが、

僕は「環境の変化」だけでなく

「消費者嗜好の変化」によって革質が変わってしまったと思います。

 綺麗で細かなシワが入る革を求めるようになってしまった結果、

今まで長期間のタンニン鞣を行っていたタンナーが廃業に追い込まれてしまったのだと思います。

 

僕が思う本当に良い革とは、

①長時間のタンニン鞣がなされた革

②厚みがありもちもちとした革

③程よく細かなシワが入る革

の3点です。

 

みなさんは革質についてどのようにお考えでしょうか。

一度立ち止まって考えてみるもの面白いかと思います。

※現行の革靴については「現行の革の中で良い革かどうか」を基準に書いています。

つまり、ビンテージ靴の革とは別のジャンルのものとして捉えています。 

 

今回はこのぐらいにします。

ではまた明日。