SANOMANIA

これからの「革靴」の話をしよう

第6弾〜鏡面磨きの基本〜

どうもsanomaです。

 

近年、急速に広まったこの鏡面磨き。

プロ顔負けの鏡面磨きをする方がたくさんいます。

 

今回は鏡面磨きの基本的なことを書いていきます。

 

鏡面磨きを行うにあたり、初心者は安い靴で行いがちですが、

それは誤りです。

靴には鏡面磨きがしやすい靴と、しにくい靴があります。

基本的に鏡面磨きに向いているものは肌理の細かい革です。

逆に不向きなのは肌理の荒い革です。

なぜ革によって向き不向きがあるかというと、

鏡面磨きの仕組みを理解することでわかります。

 

鏡面磨きとは、肌理の凹凸をワックスで埋めていき、

光の乱反射を抑える作業のことです。

この乱反射を抑えることで鏡面のように見えるのです。

(本物の鏡のようにするには可視光の波長を約0.7ミクロンぐらいにしなければなりませんが)

 

そういう訳で、高い靴は肌理の細かいものが多いため、初心者であるほど高い靴を使って練習するのが良いのです。逆に安い靴は肌理の荒いものが多いです。

(高ければ高い程よいという訳ではありません)

 

そこで、価格を考慮すると

スコッチグレインオデッサ

シェットランドフォックスのケンジントン

が良いかなと思います。

 

この辺りであれば初心者でも簡単に光らせることができます。

 

 

では早速本題に入ります。

 

準備するもの

①ワックス・・・サフィール ミラーグロス

②ネル生地・・・僕はユザワヤの安いやつを使用しています

③水・・・水道水

④アルコール・・・ドラッグストアに売っているもの

⑤クリームで磨いた靴(今回はストレートチップを対象に話します)

です。

 

 

やり方

①ワックスの蓋に水とアルコールを3:1の割合で混ぜる。

 

②ワックスを指で擦り溶かし(指の温度と摩擦で溶かす)トゥ(つま先)の先端を中心に満遍なく塗布する。

 

③1分待ち②をもう一度繰り返す。

 

④5センチ幅に長細く切ったネル生地を指にまく。

ネル生地をまくときのコツは、

人差し指と中指にしっかりと巻き、磨く面を平にすること。

 

⑥指に巻いたネル生地にワックスを少しつける(スマホをタップする感じで)。

 

⑦指に巻いたネル生地の平な部分が靴の面に多く接触するように当て、

優しく円を描くように撫でる。

 

⑧すると徐々に綺麗になっていくので②からの作業を繰り返していく。

 

 

 

慣れれば片足15分ぐらいでかなり綺麗な鏡面ができます。

(最初の頃は片足に1時間ぐらいかかっていました)

 

こんな感じで磨いた靴がこちら

f:id:sanoma:20180730221050j:plain

(靴はシェットランドフォックスのケンジントン)。

 

 

意外と簡単にできますのでお試しあれ。

 

 

今回はこのぐらいにします。

ではまた明日。