SANOMANIA

これからの「革靴」の話をしよう

第8弾〜EDWARD GREENの年代判別〜

どうもsanomaです。

 

今回はタイトルの通り、

エドワードグリーンの年代判別方法について書いていきます。

 

年代判別を解説するにあたり、僕が所有しているカドガンを例に挙げて説明していきます。

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やはりカドガンは美しい。ちなみにラストは33。

 

 

エドワードグリーンの 旧工場製は80sから90s超初期ぐらいまでであり、

①インソックス

②サイズ表記

③アウトソール

からだいたいの年代が判別できます。

旧工場製は90sの超初期と80sに生産された靴を指しますが、

今回は説明を簡略化するため、

80sまでを旧工場製、90sからを新工場製

とします。

 

 

それでは順をおって説明していきます。

 

 

まずインソックスでの判別について

・旧工場製

 ロゴがブロック体で金囲み、

 かつ、

 その囲みの中にMADE BYと表記されているものです。

・新工場製

 90s初期はロゴがMADE BY表記のないブロック体で金囲み

 90s中期はロゴが黒い筆記体、かつ、囲みなし

 00sはロゴがMADE BY表記のないブロック体で金囲み(90s初期と同じ)

 04年からは大文字ブロック体ロゴ

 14年からは現行ロゴ

 

 意外とエドワードグリーンのロゴが変わっていることがわかります。

グリーンのロゴに対するこだわりを感じますね。

ちなみに僕は80sの金囲いロゴが一番好きです。

 

 

続いてサイズ表記について

・旧工場製

 窓なし、かつ、ライナーに直接サイズ表記

・新工場製

 窓あり、かつ、窓枠内にサイズ表記

 

ちなみに新工場製は現行のジョンロブと同じ表記です。

まあ、元々のエドワードグリーンの工場(旧工場)を

ジョンロブ (正確にはエルメス)が買収したので、

エドワードグリーンの旧工場製と

現在のジョンロブ の表記が同じになるのは自然な流れかなと思います。

 

 

最後にアウトソールについて

・旧工場製

 MADE IN ENGLAND表記が小サイズのブロック体は80s

 ※大サイズのブロック体も旧工場製(90s超初期)

・新工場製

 MADE IN ENGLAND表記が筆記体刻印

 

正直なところ、旧工場製のMADE IN ENGLAND表記の大小判別は結構難しいです。

両方を見たことがある方でないと判別が難しいかと思います。

年代判別初心者の方は、

とりあえず表記がブロック体か筆記体

どうかで判断して貰えば間違えありません。

 

 

以上がエドワードグリーンの年代判別方法です。

 

 

上記の判別方法を元に僕が所有するカドガンが

だいたいどのくらいの時期にできたのか見てみたいとおもいます。

 

 

まずインソールから。

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インソールを見ると

ロゴがブロック体で金囲み、かつ、その囲みの中にMADE BYと表記となっています。

もう文字が掠れて金が取れていますね。笑

 

 

次にサイズ表記。

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窓なし、ライナーに直接表記となっています。

現在のジョンロブのような表記です。

 

 

最後にアウトソール。

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MADE IN ENGLAND表記が大サイズのブロック体となっています。

とっても掠れていて撮るのに苦労しました。これでもよく写っている方です笑

こればっかりは古いものなので仕方ないですね。

 

以上から判別すると、

だいたい80s末期から90s超初期ごろの旧工場製モデルとなります。

やはりこの頃のグリーンはかなり良質ですね。

作りはもちろんですが、革もよくタンニン鞣がなされた革を使用しています。

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皆さんも旧工場製を手に入れる際は、上記の情報を参考に判別してみてください。 

自分の生まれと同じぐらいの製造だと嬉しいですね。

 

今回はこのぐらいにします。

ではまた明日。