SANOMANIA

これからの「革靴」の話をしよう

第133弾〜グッドイヤーだから良い靴というわけではない〜

グッドイヤーウェルト製法=高級は間違い

どうもsanomaです。

最近の論調としてグッドイヤーウェルト製法だから高級と言われることがあります。

グッドイヤーウェルト製法とは靴底の部分とアッパーの部分をウェルトを介して縫い付ける製法です。

靴底はウェルトと結びついているため、何回も靴底を変えることができます。

このグッドイヤーウェルト製法はマッケイ製法と比較されることが多く、マッケイより手間がかかっているから価値があると思われているようです。

 

マッケイでもオールソールはできる

マッケイ製法だからといってオールソールができないわけではありません。

縫穴に沿って靴底を縫うことができればグッドイヤーウェルト製法と同じようにオールソールが可能です。

 

マッケイかグッドイヤーウェルトかはアッパー次第

どちらの製法を採用するかはアッパーの柔らかさ次第です。

グッドイヤーウェルト製法の方は馴染むまで返りが悪いため、キップなどの硬めの革に向いています。

一方、マッケイは最初から返りが良いため、ベビーカーフのような柔らかい革が向いています。

みなさんもグッドイヤーウェルト製法というだけで良い靴だと思わないように気をつけてください。

今回はこのぐらいにします。

ではまた明日。