SANOMANIA

これからの「革靴」の話をしよう

第71弾〜インソールなら自分で作れる〜

どうもsanomaです。

 

今日はサイズ調整に関する話です。

みなさんは革靴を買うときに、ジャストサイズを買いますか?

それともタイトサイズを買いますか?

僕は製法やアッパーの種類によって買い方を分けています。

具体的には、マッケイやハンドソーンは、ジャストサイズ、グッドイヤーウェルトは、タイトサイズといった具合です。

アッパーの場合は、ベビーカーフならタイト目、キップならジャストサイズです。

こんな感じで製法とアッパーの種類をみて、履き込んだときを想像しながら買います。

例外として、ビンテージ物は大雑把です。サイズがだいたいあえば買います。

 

こんな具合で選んでいると、どうしてもインソールによる調整が必要な場合がでてきます。

インソールによる調整は邪道と思う方もいるかもしれませんが、僕はこのサイズ調整方法について、行き過ぎなければありだと思います。

 

前置きが長くなりましたが、これからインソールの作ってみたいと思います。

 

事前準備

・厚さ1mm程度の牛革。

・アートナイフ

・ハサミ

・ボールペン(2色)

・メジャー

・雲形定規

革と雲形定規はいずれも浅草か東急ハンズで購入可能です。

個人的には革は浅草、定規はハンズが良いかなと思います。

 

今回はこの靴と革を使ってインソールを作っていきます。

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作り方

①靴を革裏の上に置いて、ボールペンでざっくりと形を取っていきます。

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形を撮り終えた線がこちら。

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かなりガタガタですがこんなもんでしょう。

 

②靴の中をみたり、メジャーを使い、アウトソールとインソールにどの程度の違いがあるか確認します。

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今回は、踵の付近を計測すると、インソールとアウトソール間に5mmほど違いがみられました。

 

③雲形定規を使い、アウトソールの線の内側2.5mmぐらいに赤色のボールペンで線を書いていきます。

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気持ち大きめに線を入れるのがコツです。

 

④ハサミでざっくりとカットしていきます。

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⑤実際に靴に入れます。

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踵周りの収まりは割と良好です。

奥をみてみると

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親指付近にシワが寄っていますね。

ここを修正していきます。

 

⑥アートナイフと雲形定規を使い気になる箇所を微調整します。

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⑦靴入れと微調整を繰り返して満足いく仕上がりになれば完成です。

完成したインソールがこちら。

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※既成でよいインソールがある場合はその形に合わせて作ると簡単に量産できます。

 

靴に入れてみると、

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踵付近はまあまあな出来栄えです。

 

先端付近も良い感じですが、土踏まずのあたりを細くしすぎました。

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これは今後、改良を重ねていこうと思います。

 

インソールは、雲形定規があるとかなり作りやすくなると思います。

サイズが合わなくなってしまった靴があれば試してみてください。

 

今回はこのぐらいにします。

ではまた明日。