SANOMANIA

これからの「革靴」の話をしよう

第32話〜Florsheim custom grade 60sビンテージのビスポークシューズは魅力がたくさん〜

どうもsanomaです。

 

これまで様々なフローシャイムを紹介してきましたが、カスタムグレードの紹介は初めてだと思います。

この靴はオーダー靴ですが、オーダー主が取りに来なかったためかデッドストックで残っていました。

なぜこのようになったかわかりませんが、運よく手に入れることができたので紹介します。

 

まずはアッパーから。

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フローシャイムのドレス系に使われる革ですね。

肉厚でもちもちとした革が特徴です。

ステッチも60sだけあって非常に細かいピッチで縫われています。

やはりこのころのフローシャイムは最高です。

 

 

 続いてソール。

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ソールはかなり細身で絞りが効いています。

出し縫いはかなり細かいピッチでアウトソールギリギリで縫われています。

中心あたりにある2つの黒丸は初めてみました。どのような意味があるのでしょうか。

半カラス仕上げにする前の状態に見える線が入っている点も不可解です。

とにかくこのソールは謎が多いです。

ヒールは穴あきゴムヒールなので、60sであることが推測できます。

 

 

 続いてインソック&ライニング。

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インソックはインペリアルとは違った魅力があります。このシンプルさも良いですね。

見えにくいですが、ライニングに「Tony〜」と記載されていることからオーダー品であることがわかります。

 

 

 続いてヒール周り。

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アメリカ靴としては珍しくヒールカップは細身で踵がフィットします。

よく吊り込まれていることがわかります。

 

 

 最後に履いてみて。

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全体が足に吸い付くような履き心地です。

とてもアメリカ靴には見えないです。

ブローグもおしゃれで雰囲気にマッチしていますね。

 

このような靴がアメリカで作られていたことに驚きです。

古靴界は面白い靴があるのでやめられません。

皆さんもレアなフローシャイムを探してみてください。

 

今回はこのぐらいにします。

ではまた明日。